JR西日本 117系300番台 
取材日2006年10月9日
JR西日本117系300番台……  1972(昭和47)年より京阪神地区を走行する新快速は153系を使用していましたが、デッキ構造のためラッシュ時の輸送には困難を要しました。また、ライバル路線である阪急電鉄京都線の6300系・京阪電鉄京阪本線の3000系の両車両ともにクロスシートを装備し、ボックスシート装備の153系は見劣りしていました。そうした問題からデッキ構造を廃止しラッシュ時の輸送問題を解消。またライバル路線に対抗すべくクロスシートを装備した117系が1979(昭和54)年に開発・投入されました。今回紹介するのはJR西日本に承継された117系のうち福知山線に転用、 車内の一部をロングシートに改造したグループです。この改造で300番台に変更となりました(元車番+300)。現在、草津線や山陰本線(嵯峨野線)、湖西線で運用されています。



さて、当サイト始まって以来、JRは紹介してこなかったのですが……。
ふっくらした顔が印象的です。
(京都にて)

 

さて、車内に入りましょう。ちなみに先頭車です。
色使いは化粧板(白)とシート(茶)で、それまでの車両に比べて大分落ち着いた印象があります。そして何より特徴的なのが木目調の妻面の化粧板。当時の中距離電車ではハイグレードであったことが窺えます。

 

後ろを向きます。乗務員室後ろはボックスシートになっています。

 

1992(平成4)年以降、車内の一部がロングシートに改造されました。このシートでは旅情もへったくれもありません。

 

旅情を味わうにはコレ! シートは柔らかく、座り心地は良いのですが加減速の衝動がビリビリ伝わってくるので乗り心地という点ではあまり良くはありません。

 

車端部のシートです。優先座席ですね。
優先座席以外でもお年寄りや体の不自由な方には席をお譲りください(偽善者ぶってるワケじゃないよ!)。

 

ご覧いただいてるのは何の変哲もないつり革です。
ロングシート改造により設けられました。車内の美観を著しく損ないますが、それも仕方のないこと……。

 

……300番台は117系の中で一番グレードが低いですわ。
じゃあ何が一番かって言ったら……岡山電車区のヤツですね。快速サンライナーで運転されています。

 

おトイレです。昭和電車丸出しですが結構気に入ってます。

 

2扉車の需要の激減や保安装置の改良などで職場を転々とする117系ですが、製造されてからまだ20年ちょい。これからも頑張って走り続けて欲しいです。

 


 

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