阪急電鉄2300系(2309F)…… 神宝線の2000系と共に1960(昭和35)年に登場しました。今までの例に倣って電動機は東洋製を使用しております。また走行機器をそのままに車体の仕様を2扉に変更し特急専用車とした2800系が過去に存在しました。ここで紹介する2309Fは唯一現存する表示幕非装備編成で嵐山線で運用されます。
(左:桂にて 右:嵐山にて)
■車内全景
写真は2360号車です。化粧板の色が色褪せているように見えますが元からこんな色だったみたいで……。
■座席
座席に参ります。阪急の座席はグリーンのモケットで統一されており、これも阪急の特色となっています。
丁寧に整備されているので座り心地も良いです。どっかの関東私鉄なんかと違って……
■車端部
連結部の妻面です。左上から2360号車、右上2310号車の梅田方向、左下2309号車と右下が2309号車の乗務員室仕切りとなっています。
2310号車及び2359号車の乗務員室跡は中間車化改造を施した名残となっています。
2309号車の妻面タイプは編成によって様々な仕様が存在します。
■方向幕と製造プレート
左の写真から方向幕が装備されているのが伺えますが嵐山線運用では使用していないようです。
■荷物棚と…………?
これは何でしょうか? 2323Fでは撤去されたのか元から非装備なのか確認できませんでした。
■カーテンと吊り革
阪急伝統の鎧戸型日よけです。最近の車両にはロール型遮光幕を採用したため非常に残念です。
■扉とステップ
京都線系列の中でも狭幅な2300系では全車にステップが設置されています。
■運転台
運転台まで木目調で統一されています。これは5000系列まで採用。